『ぼくと猫のフーの冒険』/beebee
とぼくが言いました。
「冒険の仲間にしてあげるよ。」と猫のフーが言いました。
するとヒョウが大きく口を開けて言いました。
「そしたらみんなをたべてあげるよ。」
僕たちはこわいと一目散に逃げました。
走って逃げて行くと、小さな池に出ました。水面には水草が浮か
んで、風に揺られています。
「休憩、休憩しよう。」と猫のフーが言いました。
「ここまで来れば、大丈夫。」と白い犬が言いました。
「ここまで来れば、大丈夫。」と肩に乗ったオウムも言いました。
池の水辺に座って見ていると、水面を小さな影が泳いでいます。
「いるいる。」とみんなで覗き込むと、池の水草の陰からピュっと、
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