青春と詩/立見春香
 
飾らない言葉を使って
詩を書きたかっただけ

言葉の洪水に押し流されたくはなくて
言葉の香水をこの身に纏いたいだけ

とても重要なことは
とても簡単に言うことができるから
言葉遊びいがいのなにものでもない
わたしの青春って
なんだかわからないまま終わりそうで怖い

目を周りに向けると
準備しても出発しない人がいる

あしたなにが起こるか
わからないからでしょう?

金属摩擦みたいな日々の暮らしの中で
でも過去は振り返らない
月光だって太陽には戻らないから



わたしの乾いた唇に触れる
ダイヤモンドの原石を見つけた
あなたのしろくほそくながいゆび
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