ある『愛』の詩(ミッドナイト・スネーク)/秋葉竹
とりは寂しいという
嘘をつけない真実に
ふたりはふたりして
もはやどうにもならない
孤独の恐怖に
襲われることとなる
それからぼくたちは
かつてよりよく知っていた幸せを
なんとか取り戻そうとするのだ
だれにもできない
永遠の『愛』を手に入れることは
できやしないんだけれど
手に入れられないとしても
今のこの『愛』は嘘じゃないんだからと
刹那の『愛』を楽しもうとする
それがたとえば今日だよ
可能なかぎり
アッチの世界へ行こうとする
ね?
行っちゃおう、行っちゃおう、
どこまでも、行っちゃおう、
って、
そんな刹那『愛』だから、
ぼ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(5)