ある『愛』の詩(ミッドナイト・スネーク)/秋葉竹
 
とりは寂しいという
嘘をつけない真実に


ふたりはふたりして
もはやどうにもならない
孤独の恐怖に
襲われることとなる

それからぼくたちは
かつてよりよく知っていた幸せを
なんとか取り戻そうとするのだ

だれにもできない
永遠の『愛』を手に入れることは
できやしないんだけれど
手に入れられないとしても
今のこの『愛』は嘘じゃないんだからと
刹那の『愛』を楽しもうとする

それがたとえば今日だよ

可能なかぎり
アッチの世界へ行こうとする
ね?
行っちゃおう、行っちゃおう、
どこまでも、行っちゃおう、
って、
そんな刹那『愛』だから、

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