だいじなことはそこにあること/秋葉竹
めの鐘は鳴る。
あちこちの
不幸を踏み台にした
選ばれた幸せが訪れるとき
最後には
見つめ直す心のカタチを
ハートにしてくれる。
鐘は鳴る。
そこにはお金さえあれば
汚い笑顔ができる
みたくもない星の瞬きがみえる。
鐘は鳴る。
落花盛んな桜の下の歌声が聴こえる。
鐘は鳴る。
輝いているのに
そんなことより因果律の糸でからまる
現実をみせろとか
どうせ関係ない夢物語さと
白いてのひらを諦めてみている。
鐘は鳴る。
天使のふりをする。
鐘は鳴る。
嘘ばかり降り積もる。
[次のページ]
戻る 編 削 Point(5)