淀みに浮かぶ、あれやそれ/R
けきらない黒
っぽいやつ
とろりと排水口に溜まる
そして捨てる
今までも これからも
無感動な営みに
いつか
待ちくたびれていることも
忘れてしまう
川底に潜む角ばった石のように
色を持たない
可能性のひとひらとして
* * *
空想世界では
あらゆる精神的な垣根を越えて
私たちの前に顕れては消える
選択肢が淀みなく循環するように
私は私を保つ
と同時に私の味方/敵/傍観者でもあるから
慈しみと嘲笑とが同居する
私には
叶えてはいけない夢がある
それ以外を些細なことに思わせる
蠱惑的ともいえるであろう夢を
叶えないように生きるのは滑
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)