真夜中の微笑み(クリスマス詩)/秋葉竹
 
かで

もういちど認識して

一歩も動けずに

とほうにくれています



なにもほしくなくなります

だからみんなは驚いて

たまたま会ったぼくを

みえないものをみる目で見ています



この街の音を集約して

一曲の歌が流れ出すのは

沈められて 死んでしまった

固く締められた瓶の中ではないのです



そして夜空に浮かぶトナカイやソリの

いずこより

彼方より

やって来る世界が広がるクリスマスイブ

だれからも求められないからひとりで

夜空を見上げ寂しくないと言い訳をします

なにも考えら
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