スラップスティック・メルヘン/ホロウ・シカエルボク
 

「お父さんやお母さんと話をして、大切な友達と仲良くして、嫌いな友達とはつきあいをやめて、生活が落ち着いたらアルバイトをして、あなたに何かご馳走する、もう決めてるの、どんな高い店でもいいわよ、全部私が払ってあげる」
俺は笑って彼女と握手した
「楽しみにしてるよ」
再会したのは数か月後で、彼女は見違えるような生気に満ちていた、身体を鍛え始めたのか、しなやかな筋肉がついていた「そうよ」
「ジムに通っているの、トレーニングって楽しいわ、考えなくても結果が出る」
「俺もやろうかな」俺がそう言うと彼女は嬉しそうな顔をした「私が教えてあげる」
「私、インストラクターになりたいと思うの、トレーニング
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