スラップスティック・メルヘン/ホロウ・シカエルボク
た
「上に相談してみるよ…正直言って俺たちにとってはそんな大事じゃない、あんたがそう言うならもしかしたら通るかもしれないよ」
それに俺たちにとってもありがたい申し出には違いない、と警官は少し声を落とした
「その、精神科医だの児童福祉だのの手配をやるのはたぶん俺だからね」
そういうと警官はウィンクをして出て行った、まったくあいつらはどうしていつも舞台に立ってるような仕草ばっかするのかね
それから数日して被害者と加害者はめでたく二人部屋に落ち着いた、女は初めは緊張し怯えていたが、自己紹介を済ませ、お互いの傷の状態を確かめ合うと少しリラックスして話し始めた
「私は甘えていたんだわ」
まだ甘
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