世界/由比良 倖
 
ょうか、ここは未来なのか、涙は何故流れるのでしょうか、何故私の見る道は、こんなにも赤く赤く赤く、続いているのでしょうか?

そしていつまでも跫音のような鐘の音、

忘恩が全てを覆い尽くしてしまえばいい、と、雨音のような、ガラスの音符のような、絶滅した(セカイ)の化石のような、それを叩いたときに鳴る、死んだもののような、何かのような、呻きのような、

(生まれる!

ねえ、空、ねえ、君、そこは、(きれい)ですか、どこまで続くんですか、どこまで続くんですが、悲しみは、どこから

ねえ、



必然、

青−あお−blue

セカイの葬式ちゅうに鳴り響く、いちおくの
[次のページ]
戻る   Point(2)