店内の明かりの下で/こたきひろし
真理子さんは夕方の六時からバイトに入り十時まで働いていた。都内の高校に通っていた十七歳。
田舎で生まれ田舎育ちの私には初めて会った時から太陽よりも眩しく煌めいていた。小柄で細身で身長は低かったけれど、反比例して胸は柔らかに膨らみお尻は丸みを帯びていた。
都会で生まれ都会育ちはあか抜けていて肌は白く可愛い顔立ちはまるでお人形さんだった。
店はランチタイムをマスターと私の二人で切り盛りしていた。
繁忙時間が終わり客がいなくなると「準備中」の看板を入り口のドアの外から見えるところに出した。
それから五時まで二人は休憩した。
アルバイトの真理子さんは私の二倍も三倍もよく動きよく働いて
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