混沌をまんべんなく敷き詰めた小さなベッドに(そして窓の外にやって来る思慮深い友達に)/ホロウ・シカエルボク
 
そこら中から溢れ出してくる、だけど、いいかい、そんなものは、何年経っても、何十年経ったところで、そういうものでしかないというたぐいのものなんだ…ヒット・チャートの歴史を紐解いてみるだけでもそういうことはすぐにわかるはずさ…音楽、詩、小説、そのほかのあらゆる表現形態は、一見してもすぐにそれとはわからないようなものたちがその命を繋いできたんだ、アンダーグラウンドで―地下室の暗闇で錆びついた弦に油を塗りながらね…その数は圧倒的に少ない、だけど、それは本当に心を救ってくれるものなんだ、慰めや優しさじゃない、あらゆることを真っ向から突きつけてくれるものさ…俺はずっとそういうものを信じて生きてきた、だからずっ
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