混沌をまんべんなく敷き詰めた小さなベッドに(そして窓の外にやって来る思慮深い友達に)/ホロウ・シカエルボク
 
しいほどの逆光が焼きつけられたようなものだろう、たとえば、それが小説であるなら関連付けられるのかどうかもよくわからないような有象無象が意図も感じられないまま章分けされてぎっしりと詰め込まれたようなものになるだろう―それは、たいていの人間にとってはまるで意味がわからないというものになるだろう、だけど、カンのいいやつには、それはそういうものでなければいけないのだということだけは理解出来るかもしれない―つまり俺が言いたいのは、「根源的なもの」でなければいけないということなのさ…とかくこの世は悪質なシンプルに支配されていて、ひとめ見ればわかるもの、ひとくち食べれば受け入れられるもの―そんなものばかりがそこ
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