混沌をまんべんなく敷き詰めた小さなベッドに(そして窓の外にやって来る思慮深い友達に)/ホロウ・シカエルボク
れない、俺はこうして時たま、幾日かのなかで産まれたごみを殴り書きして捨てるだけさ―新しいものを求める、いつだって…そうさ、俺が求めているのはいつだって、自分のなかに流れ込んでくる新しい血液の温度さ、だからこれは日記にはなり得ない…いや、もしかしたら、最初に書かれたいくつかのものは、そんなものだったかもしれない、だけどそういった要素はいつの間にかどこかへ消え失せてしまった―俺は記憶を排除し、感情を排除し、出来事を排除してその奥に含まれていたいくつもの形にならないものをごたまぜにしてここに書きつけている、いつからかそういうふうに書くことが俺の命題となっていった、たとえば、それが写真であるならおぞましい
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