『藤井龍平の肉迫』より。/ふじりゅう
 
もかかりゃしねえ。なんだこの場所皆オレの事を分かってねえこんな素晴らしい詩がこの場所にあるか?あ?ねーだろ!わかったらとっととオレの作品にコメントしやがれってんだけっどいつもこいつも分かっちゃいねえどいつもこいつも分かっちゃいねえどいつもこいつも認めちゃくれねえだからこんな場所おさらばだ!





これは私が最後に残した詩であり、運営側に即座に削除された、言わば問題作だ。これを「詩」と呼ぶものなど誰もいまい。あの時と同じだ。私は自らの名誉に狂って去ってしまったのだ。




そう言って長い長い彼の話がようやく一区切りすると、古汚いマンションのベランダでモクモクと煙草の
[次のページ]
戻る   Point(1)