『藤井龍平の肉迫』より。/ふじりゅう
いを受けてしまっていた。私の自制心は壊れていった。眺める臭いが灰色に近くなった感覚、というと詩っぽくなってしまうがこれは詩なんかではない。
私は詩人ではない。
気がつけば私にとっての詩はツールであり、道具であり、言わば恥を隠すズボンのようなものだった。人間の5欲の中で、特に私は「名誉欲」に溢れていた、とは後にわかる事。私は、
認証されたくて。認識されたくて。許容されたくて。誇示したくて。認められたくて。認められたくて。認識されたくて。許容されたくて。許されたくて。認められたくて。認められたくて。その為に詩へ愛を注ぐようになっていた。私が私である為の詩。私が私としてある為の詩
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