サナギズム/完食
 
サナギズムは近代にはいるとアゲハズムへと進化を遂げることになる。

サナギズムはサナギのままでいることに硬派性を感じる主義だが
アゲハズムはアゲハになろうという積極性がある。

2.
もし、サナギズムの蛹がアゲハになってしまったらどうするのだろうか?  という議論は長年なされてきた。
しかし、蛹のままでいたい蛹が、アゲハになった場合は――?
ポストサナギズム〜アゲハズムの代表的人物ポメロ・ポメラニアン(1962〜)は著書「アゲハズム」の中で

サナギズムとはメタファーでありこれは実際の蛹の問題ではないので、蛹でいたいままならばアゲハにはならない。

と結論づ
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