モメンタリ・モーニング/ホロウ・シカエルボク
のに訪ねてくる連中
きみをとどめておこうとする連中…
運命と名付けるならそんなものの方がちょうどいい
窓ガラスは
丈夫で
外界の音をきっちりと遮断してくれる
でもその材質のせいなのか
いつでも少し曇っていて
どうしても落とせない汚れが付着しているみたいに感じる
(もう一度眠ることが出来たら)
そう考えるのは今朝に始まったことじゃない
目覚めなければならない朝が次第に
明るさを増してくるにつれて
きみの血は静かな暴動を起こし始める
凶器を手にした血小板が
きみの血管や循環器に
擦り傷をたっぷりと刻んでいる音が聞こえる
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