ジェニーは夕暮れのあとで/ホロウ・シカエルボク
 
?やめられるわけはなかった、そう思ってきちんとやめられるくらいなら家族や友人、恋人その他もろもろの知人たち―に、愛想をつかされるまえになんとかなっていただろう、心身ともにジェニーはこれ以上ないほどにボロボロになっていたが、悲しいことに彼女だけがそのことに気づけないでいた、まだどこかでやり直せるだろう、こんなことにはいつか飽きてそれ以前の生活に戻ることが出来るだろう、ジェニーはそんなふうに考えていた、まるで列車で降りる駅を間違えてしまって、お昼ご飯を食べてから修正しようと考えているみたいに…もう半年ほど生理すら止まっているというのに―現実でもジェニーはそんなこと上手く出来なかった、なにをやってもどこ
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