子供のころから若さが嫌いだった/ホロウ・シカエルボク
げたりする身近な大人たちを見ながら、感情は恥ずかしいことだとどこかで感じてきた、そんな俺をたいがいの連中は煮え切らないやつだとか、日によって性格の違うやつだとか、愛想のないやつだとか、言って…まさしくそういった恥ずかしい感情をこちらに投げかけてきた―俺と彼らにいったいどのような違いがあるのか?彼らが俺で、俺が彼らであってはいけない理由はなんなのか?時々は真面目にそんなことを考えることもあった、でもおおむねそんなことはどうでもいいことだった
たとえば限定された、取るに足らないコミュニティの中で、周辺の誰かよりも自分の方が素晴らしいと―そんなことを証明するのに躍起になる連中が居る、それは本当に大
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