ちいさなちいさなことばたち/田中修子
ー の 御機嫌ななめ
やんなっちゃう
あらあらあら桜の蕾が
パラパラ パララン パララン ラン
ムニャムニャ ウフフ
もうちょいで
ヒラヒラ ヒララン ヒララン ラン
爛漫 爛漫
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「くりがに」
じぶんで 死んでしまうのは
なかなか なんぎなことである
いやしかし うまれないほうが
よっぽどきらくで あったような
などどモニャモニャ思いながら
生きているくりがにを
味噌汁にしていたら
なんだかたいへん 申し訳なくなり
せめておいしく いただいたのだ
うーん おいしかったぁ
そんな毎日である
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「菜の花の味」
ひとはひと
ひ
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