メモ?/よーかん
 
とヤッているボクの隣に母が座り、その字は違うとか指摘し、その字を直すために消しゴムで消し始めると、違う、こう、こうやって、ただコスると伸びるだけだから、こう、こうやってチカラを入れて、こう、そんな風に母に消しゴムの使い方を教えられた、そんな記憶だ。母が小学生になったワタシに後にも先にも教育をしたのはそれだけかもしれない。そんな気がする。

別にジブンがいかにネグレクトされていたと訴えているわけではない。ネグレクトされたなんて一度も思ったことはない。ああ、子供なら一人で寂しいとか、そういった感覚か。そういう気持ちになったことはない。母は外で色んな事に参加していたから、放課後帰って家にいるなんてこ
[次のページ]
戻る   Point(0)