メモ?/よーかん
てことはまずなかったが、母がいないから寂しいなんて感じたことはなかった。ネグレクトどころか、放っておいてもらって感謝している。昔から自由だけが好きだし、一人でいてヤルことがなくてツマラナイなんて感じた事なんてまるでない。外にいけば団地の友達がどこかで遊んでいたし、家にいたらテレビが見放題だ。なんか問題があるはずなんてあるわけない。
その記憶ではっきりと思い出せるのは、消しゴムを上手く使えない事を指摘されて、いくらやっても消しゴムが上手く使えないのが、やけに恥ずかしかったことだ。ボクは母にとって残念な存在なんだなと、気づいた瞬間だったのかもしれない。アネもアニも、当たり前のように学級委員に選ば
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