ひふなろ白書/nemaru
 
和夫『現代詩作マニュアル』p122-p123思潮社)}


さらに以前読んだ詩の作り方からも引用。


{引用=しかし、詩をかくことは自分の生活をさらけ出す結果になる、という自覚は、案外、少ないかもしれません。新聞や雑誌などの投稿者には四〇歳代五〇歳代の女性が意外に多いようです。この年代は青春を戦争中か戦後のもっともひどい時期にすごしたひとたちです。戦争によって親を失い、夫や兄弟を失い、苦労して子どもたちを育て、やっとその子どもたちが一人前になって、わずかの閑暇を得た今日、彼女たちは詩をよみ、詩をかこうとしているのです。僕は何かしらのやすらぎと何かしらのむなしさを、いつもそこに感じざる
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