生温い風邪の週末/ホロウ・シカエルボク
 
つ以上の意味が必ずある
テキストの読み方しか知らないやつが口を挟んでいいものじゃないのさ
昔はみんなそういうことをちゃんと知っていた
今じゃ詩人にだって知らないやつがごまんと居る
俺はそいつらを捕まえて
なあ、間違ってるぜ、なんて忠告したりしない
だってそんなやつら
俺の詩には関係がないからだ
別に道を急いでいるわけじゃないが
回り道をするような気分じゃないって感じかな
他人を巻き込むことを前提に書いてるようなやつらは
ひとりになるとなんにも出来やしないのさ

「はじめぼくはひとりだった」なんて、古い歌があるけれど
ひとりでなくっちゃ書く意味なんかないだろう
それはコ
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