ロック・アンド・ハードプレイス/ホロウ・シカエルボク
えながらね…勝手にしやがれ、なんて、古臭いタイトルのひとつでも持ち出してみたくなるってもんだよ、気狂いピエロになるためにね…雨の音がしなくなった、詩を書いている間に―もしかしたらまだ細かい雨粒は落ちているのかもしれないが、窓を開けて確かめてみる気にはならない、ようやく効き始めたエアコンの努力を無駄にしてしまうからね…近頃は奇妙なほどに眠気に囚われることが多くて、それはもしかしたら五月病なんて呼ばれるものなのかもしれないのだけど、俺にとってこの五月はウンザリするくらいに長くて退屈なシロモノだったよ、休みがたくさんある、どこかに遊びに行ける、そんなことが本当に楽しいことなのか?決められた期間のなかでせ
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