ロック・アンド・ハードプレイス/ホロウ・シカエルボク
でせせこましくうろつくことが…?とっくになにかが壊れているのに、まったく問題ないような顔をしてみんな同じことばかりを繰り返す、幸せはここにあるよ、明日は必ず訪れるよ、安い教義みたいなヒット・ミュージックが垂れ流される世界のなかで、小さな子供が自分の親に止めを刺されている、ああ、そんな言い回しは良くない!等しく悲劇だ、すべては等しく悲劇なんだ…俺のものにしても、お前のものにしても、特別な悲しみや苦しみなんてない、すべては等しく悲劇だ、一日中降り続いた雨のせいで路面は市街戦のあとのように濡れている、俺は自分の人生にしか興味はないけれど、お前がもしもその下らないしきたりから逃れたいと願うなら、少しの間援護射撃をしてやるくらいべつに構わないぜ…。
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