ロック・アンド・ハードプレイス/ホロウ・シカエルボク
るに相応しいものだぜ―大人になったら判るかもしれないなんて思っていたけど、そいつは年々おぞましいものに見える、俺はたぶん一度もそこに足を踏み入れることなく死ぬだろう、たとえそのために多くのものを取りこぼすことになったとしてもさ―もちろん、そういう場所に居たって気づくことは出来るだろう、追いかけていくことも出来るだろう―だけどね、そいつはとてもたくさんの無駄の合間を縫ってやらなくちゃいけなくなるんだ、終いにはきっと、なんのためにそんなことをしているのか判らなくなってくるのさ、そして、考えるのが面倒臭くなって、周りと同じように生真面目なアホ面を晒して踊り出すんだ、楽と自由、幸せと妥協を巧妙にすり替えな
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