[白い記号の終わり]/黒崎 水華
 
進めば千歩下がる事だ。
我々の姿はあまりに不気味で、その事に気づいていないものが殆どである。

◻視角視◻角◻刺客
四角に切り取られた死角の詩
滅亡と破壊を繰り返しそれは前衛である

△山核△産覚△散書
生まれる節の折り畳まれる指
小説は豊穣を孕んで産み落とす接続である

「満たされる事は堕落の始まり

円環の中で繰り返す
未来・現在・過去
過去・現在・未来
閉じた世界 延々と括る

獰猛 下瞰に獅子は吠え
勇猛 果敢に四肢は跳ね
連ねた山岳春を呼ぶ

四角は円形に憧れた
あれは共通 共有 会話 対話
四角には資格
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