反省しない、野獣/秋葉竹
 


流れ星、眺めながら、祈れれば、
たったひとつの願い事も叶うかもしれない。

喋らない舌なんて、いらないとか、言うな。
人が喋れない動物であったときもあるのだから。

本を読めるということは、
なににもまして過去を学べるということだ。

学んだ歴史に、教わらないのは、
私たちが、ほんとうの意味を理解していないからだ。

時のまにまに浮き沈みする気分の
責任は取れないが、理解はしていたはずだ。

彷徨い還ってきた野獣を指さし、
俺の、なりたかった姿だとかぬかすおまえ。

学んで、賢くなって、善事を始めようとしろ。
本をなんど読んでも、なにも始まらないん
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