反省しない、野獣/秋葉竹
 
いんだから。

とにかく、なにかを始めよう、ではないか。
私は今まで知らなかった嘘を、

知らずにつく愚かしさだけは、手放し、
私自身を騙す、かけがえのない嘘を頼りに、

くらくらする怒りや情熱を、手放し、
私自身が補える、優しさを私に与えて欲しい。

なんどでも、流星は、流れ、流れる、だろう。
私が、その人たちの想いの強さに、

押し流されないように、時も止めたい。
そして、どこにも、私の望む群れは剥き出しに、

痛々しいほどの真っ白な流星を、
拾い集めて、もう一度流し、なおす。

その名も、うそつき流星群。
だれにもあたまを下げなかったおまえの、

[次のページ]
戻る   Point(1)