夜を落ち続ける(終わりが明記されないまま)/ホロウ・シカエルボク
なのかもしれない、スカイ・ダイビングのようなものではない、そこには景色が存在しないからだ…すでにそんな領域は通り過ぎたのかもしれない、見つめるものといえば、なぜこんなことが続いているのかというような疑問符ばかりだ、それを求めたところでどんな変化もありえないだろうと見当がつくぐらいには生きてきたけれど…その速度はときおり、こんなふうに文章になり、あるときにはいらだちになり、あるときには眩暈のようなものになる、あらゆるいびつなものにそいつは変換される、そう考えるのが妥当だろう―たとえばこんな雨の夜には感覚は余計に麻痺していく、明度の変わらない一日の終わりに訪れる夜のことを、いったいどれだけのものが真剣
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