たましいの色彩(いろ)/秋葉竹
 

この恋心知って、それでも僕の手を
握ってくれるんだよ、ね、ウレシ。

僕が、どれだけ僕自身を持て余しても、
どれだけ、駄目なんだと思っても、
そんなことないから、と、
すべてを。
僕の生きていてもいい未来を、
その、すべてを肯定してくれる、
女神さまだ、貴女は。

僕は貴女に会えて、良かったよ。
会えてなければ、と考えれば、
自信がないよ、いま、こうしていられる。
こんな風に、これから、寝て、
朝になれば、起きて、
やってくる明日を、
真っ直ぐ見つめていられる心。
貴女の、おかげだね。

あゝ、そうか、
だから、貴女は、誰からも好かれるんだ。
僕みたい
[次のページ]
戻る   Point(3)