たましいの色彩(いろ)/秋葉竹
んでしょ?
なら、
そんな、
言葉があるなら、
いいじゃない?
僕以外の誰かさんも
同じ目に遭って、
驚いて、だから、言葉を作ったんでしょ?
なら、いいじゃない、
僕のも、それでいいよ。
「………」
僕はべつに
照れてなんか、ないよ。
ただ、彼女のこころのありように
驚いていただけ、
それで、
「………」
2(その心、美しすぎる女神。)
どれほどの、
僕の悲しみも、
僕の絶望も、
すべてをわかってくれて、
すべてを受け入れてくれて、
その上で、
やさしく微笑んでくれて、
僕のことをちゃんと見ていてくれるんだ。
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)