死ぬ感じ/ペペロ
っていくのを忘れてしまった弁当がテーブルに開いていた。
父は母のふたりの愛人と会ったようだった。彼らの奥さんもそこに呼んだようだった。
母のともだちに電話でそんなことを言っていた。長電話だった。
骨ってやつはパワーがある。着物みたいなので覆われて箱に入っているだけなのに、なんか存在感がある。
攻撃的な存在感だ。すべてを爆破してしまうような、ある意味さわやかな、強烈にさわやかな焼け野はらがうちのなかに現れたようだった。
彼も自殺しようとしている。目があった。中学生だろう。色が白い。いかにもという感じだが、私もそうなのだろう。つまらない女に手をだしてしまった。相手が常軌を逸してしまって、
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