明日のテーゼ/ペペロ
らそれを見つめている。
高校時代、まいにち雨だったはずなどないのに、私のこころや記憶のあの頃は雨の校庭です。
色づくりに失敗してパレットにできた汚い色に、すこし白を混ぜたような雨の校庭。ところどころ土がながれて黒ずんだり、雨水が居すわってたよりない色になっています。
思考を停止させてくれる光景でした。教室は男や女や私や未来や暇でいっぱいでした。
考えたって答えなんてありません。どの道を行こうが問題は起こる。
霊的なこと以外、というか霊的なことが原因していることは、この世ではふたしかなのです。
彼女が食べたいと言ったから、お昼待ち合わせて鰻屋さんに行った。そろそろお腹がすいてきたのかな。
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