明日のテーゼ/ペペロ
 
な。なんか頼もうかな。そしたらミサイルや地震や放射能や、相変わらず派遣の身でがんばっていることを思い出した。
ひとって幾つも痛みを抱えられないのでしょう。
時間差?
ひとつの時間で複数の痛みを抱えられないだけで、今が過ぎればまた入れ替わり立ち替わり来るのかも知れない。
彼女が彼氏の息子を連れて改札口で待っていた。まだ幼稚園にもいっていないような男の子。
それから3人で鰻を食べた。二枚のせをふたつ頼んで彼女は男の子と分けあっていた。
店のひとに私たちはどう映っているのだろう。子供のいる妹と子供のいない姉というところだろうか。いや、そんなことはいちいち言語化していないだろう。
それから彼
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