朝陽のあとで/ホロウ・シカエルボク
た日と歩いていない日では、眠りの深さがまるで違うんだぜ、本当さ―歩いた日には、ユニバーサル映画なみの長編大作な夢だって見ることが出来る…と、ここで俺は表通りへと躍り出る、そう―ゾンビのようにね、アグレッシブに…突然表通りに出ると、自分が場違いな生きものになったような気分になる、ほんの少しの間だけどね、そういうのって、判る?俺はいつだってそういう気分で人生を歩いている、それはなんていうか、俺があまりこの街の現実ってやつをあんまり気にしていないせいなんだろうな、それが大事じゃないなんて言うつもりはないけれど、俺にはなんだかつまらなくってさ、おまけにこの田舎町じゃそういった現実をしつこいぐらいに押し付け
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