いつだって気づかないところで孵化は続いている/ホロウ・シカエルボク
思い出そうという気持ちにもならない、彼らは自分の力で歌うことが出来ない連中の手によって神坐へと据え置かれた、その責任の大半はきっとジョン・レノンにあるだろう、でもそう悲観したもんでもないさ、ポール・マッカートニーはいまでも立派に商売を続けているんだから―飲み干したペットボトルを無意味に握り潰したりしないくらいには大人になることが出来た、だけどそのあとはこうして飛び散った狂気の行方を捜しているだけだ…煙草が好きなら火をつけるだろう、酒が好きなら栓を抜くだろう、だけどそのどちらにも興味はない、それらはなにを生み出すこともしないからだ、退屈を持て余しているのならそのままにしておけばいい、そうでなければ疑
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