全く持って、私は嫌になるほど人間である/狩心
つめてニコッと笑って
100年後に流行るブレイクロボットダンスで体ブルブルさせながら僕に迫る
格好いいとか可愛いとかを飛び越えてそれはむしろダサい、というか若干怖い
というか全てひっくるめて笑ってしまう
そこには一点の迷いもなく、美しい紅葉に包まれている
僕がバランスを崩して荒れ狂う川に落ちそうになると
君は赤い糸を引っ張って僕の体重を支える
桟橋の手すりの上で、斜めに傾いた僕を
君は心配そうな顔で安心して微笑む
僕は阿修羅の様に顔を切り替えて、君の微笑みは爆笑へと加速する
君は傾いて回転して糸を巻き取る
竜巻に呑まれた二人はヘリコプターみたいに空に上がって
元居た自分達の
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