もちろん君がそれを誰かから受け取りたくないのならと言うのなら、だけど/ホロウ・シカエルボク
 
現者は、たったひとつのものを造り上げるために人生を費やすのだ、表向き鮮やかな変化を続けながら、ノートに、キャンバスに、五線譜に記されるそれは、そいつの動機であり、目標でもある、つまりそれは、それぞれの手段として選択された時点で、なにもかも決定されているのだ、表現者が求め続けるものは一生変化しない、そうだとも、そのことのために俺たちは、静かで確実な変化を実行し続けるのだ―理解出来ないって?―ならば、簡潔に語ってやろう、そうして一生賭けて俺たちが求めていくもの、それがつまり変化というものなのだ、いいかい、大事なことだよ、変わらず、確固たるものとして生き続けるには変化し続けなければならない―これが真理だ
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