本当に凝固しているもの/ホロウ・シカエルボク
 
、と考えてみようか?でもそう決めたところでなんになる?それはこの状況を変えることが出来るのか?まるでどんな意味もなかった、だからこれがなんであるかについては考えないことにした、関心ごとはたったひとつだった、すなわちこれからどうなるのかという部分、それだけが俺が知りたいことであり、おそらくは知るべきことだった、寝返りを打ちたかった、誰かの顎が腰のあたりの脊髄を圧迫していて煩わしかった、でもやはり身体はぴくりとも動かなかった、動かし方を忘れてしまっているようだった…どういうわけだか知らないが、酷い話だな、と俺は思い、それからなにかをしようと思うことを止めた、木々の枝の間からわずかに星が見えた、小学校の
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