散文詩と言う題名の散文詩/こたきひろし
 
ネェ
彼女は初対面の相手にそう切り出した。
「ネェ、罰金って今すぐ払わなければいけないの?」
「罰金じゃありません。反則金です」と白バイの警官は言ってきた。
「どっちでも構わないけれどさ」彼女が受けて言葉にすると、反則金は後日郵便局に納めて下さい、と若い警官は言ってきた。「今切符を出しますからそれを持っていって下さい」

直線道路の一本道についアクセルを踏んでしまった。前も後ろも一台も走っていなかったし、天気は良いし気分も良かったせいだろうか。
いきなりのサイレンに彼女は自分じゃないわよと思ってしまった。
白バイが追いかけてきて手で合図されて初めて自分だと気づいた。
道路沿いのコ
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