5時間目:英語/吉兆夢
 
マシは今日も Open your text を無視して比較級をさらう指が短い breath を告げる tact だ。彼女が指した窓の外では遥か2ヶ月前の僕らがせまい ground で儀式をおこない加藤がまた fly を上げて顧問の山田の罵声が飛ぶ。僕は bench で glove を嵌めた左手を握ったり開いたりしながら次のアナウンスを待ちかまえていたけれど予想に反し ball は野手の手を逃れ、走っている加藤が走っている鈍足加藤が腹を揺らして最高タイムで迫る突っ込む転がる second 「スリーアウトチェンジ」、chaim が鳴る。 
五時間目の英語の授業は economy mode で進んでい
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