天体/本田憲嵩
で精製された流暢な母国語が
蔓草のように絶妙に絡み合って
一つの渦巻く小銀河を形成してゆく
鏤められた小さな星星の花
その母音の豊富な微光
そのいくつもの煌めきと陶酔によって
天の川で膨張してゆく明日
乳製品の今日
※
強い香水のかおりがスパークする
昨日の情事を煌めく流星の速度で巡る
その頭髪の金星の強い反射率の残光に
かんきつ類が混じって拡がる鼻腔で摩耗してゆく
余韻のリラグゼーション
記憶の燃える小隕石が幾度となく観測される度に
スパーク・スパーク・スパーク!
そのたびに冷たく新発見される
二つの瞳の青い水星
不意にせまり来る
唇の薔薇のよ
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