蘇我氏/tonpekep
 
の表舞台に登場してくるのは6世紀の初めになってからである。

この謎の多い蘇我氏が、日本の歴史を大きく塗り替えてしまったことは確かである。ある意味、現代の日本は蘇我氏の方向転換によって形成されたと言ってもいいかもしれない。
仏教導入、寺院造営、憲法、冠位制定、國記篇纂、女帝擁立など全てこの一族によって初めて成される。

蘇我氏の権力が強大になっていくのは蘇我稲目辺りで、馬子、蝦夷、入鹿と絶頂を迎える。このちょっと奇妙な名前の付いた一族がある一時期、日本の権力の中心に君臨して、天皇家さえも支配した、と言うより蘇我氏が天皇家みたいになった。見事に乗っ取った。日本初の女帝である推古天皇も有名な
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