あらゆることが語り尽くされたあとに/ホロウ・シカエルボク
している
このかじかんだくちびると同じように
いつか雨の日に
わが身のかけらは汚れた水に流されて排水口へと吸い込まれるだろう
用意された食事がずっと錆びついた食卓で
死に絶えたいくつかの
絡まった思いを選り分けている
無数のヘッドフォンのコードのようにややこしくもつれ合って
ひとつひとつがどんなものだったのかもうわからない
指先で慎重にほどきながら
どうしてそんなことをしているのかまるで思い出せない
遮光カーテンのおかげでうすぐらい朝しか知らない
寝ぼけ眼がいまわの際まで続いていきそうだ
どうしてこんなにも餓えているのに
なにかを口にしようという気持ちに
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