甘い甘え/opus
鈍感なふりして何も知らんふり
めんどくさいが口癖の彼は
本当に面倒臭がり
紫色の空気を吸って
緑色の舌を育てる
ドロドロとした白眼を
赤い鮮血が鈍く染める
徒労だと思ってもやらざるを得ない
能力が金を生むのはわかっているが
僕の脳は思考停止
腹が痛いからトイレにこもる
ただそれだけの事なのに
何故いけないんだい?
青色の空に緑色の葉が映える
日差しが皮膚に刺さって
汗が滴る
汗が服を濡らし
服が体を締め付ける
息も絶え絶えに
見つめた先には
無邪気な子供たち
若い母親が遠くで見守っている
太陽のせいだから
そう思いながら
僕はその
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)