ジャンヌ、雪の病室/田中修子
りにも合わなかった。あるときあまりにも不思議で尋ねた。「私、ほんとにここ入りたいって言った?」「あんたは見学もしてないねぇ!」勝ち誇ったような薄汚い笑い声。
私はある日決意する。この学校で、誰よりもか細い、生理もとまってしまうような少女になってやろう、と。私は、あの女に似ているとよく言われた。あの頃の私は、女になってはならなかった。女になればあんな女になるのだ。
お昼にカップラーメンと菓子パンを買うためにくれる500円をため、イトーヨーカドーのワゴンセールに足しげく通った。朝ご飯は、実家で毎朝出される玄米が腹に合わないので気持ち悪く、毎朝実家の立派な植え込みに吐いていかずにはいられなか
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