ブリック・バイ・ブリック/ホロウ・シカエルボク
動きを取れなくする、そうなってしまったら他のどんな意味も持つことは出来ない…思想じゃない、イメージだ、その時々のイメージの羅列なんだ、そこには現象としての血が通っている、言葉を磨き尽くした生花のような詩は、美しいけれど熱を持たない―野生の花を土ごと引っこ抜いて、それが生きている間だけのことを、それが語りかけてくるイメージを書きとっていくんだ、それは矛盾したっていい、意味が繋がらなくたって構わない、生命とは必ず矛盾するものだ、壊れることを恐れるな、それはすべての崩壊じゃない、たかだかひとつの法則の崩壊に過ぎない―ビルの解体現場を見たことがあるか?できれば爆破がいい、破壊されたビルの跡地に積もる瓦礫は
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