ブリック・バイ・ブリック/ホロウ・シカエルボク
いかもしれない、何の意味もない、くだらない羅列に過ぎないかもしれない、だけど、いいかい、本当に何かを知ろうとするなら、見てるだけじゃ駄目だ、肘まで浸かるくらいに腕を突っ込んでみなくちゃいけないんだぜ、俺が言いたいのはいつだってそういうことなのさ、言葉それ自体が語るものはたった一つの意味だ、だけど、それが連なって文章となった時、たったひとつの言葉がいくつもの意味を持つことが出来るようになる―言葉なんてただの入口に過ぎない、言葉にすべてを託してしまうと、言葉以上の意味を持つことは出来ない、言葉の先へ行くために、言葉そのものの意味にこだわってはならない、それは思想をがんじがらめにする、縛り付けて、身動き
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